大阪大学 老いと死の研究ラボー幸福長寿研究会ー(旧:老年学研究会)

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交流事業

世代間の相互理解を促進するための出張講義

担当者

安元 佐織大阪大学大学院人間科学研究科 講師

事業内容

「最近の若者は頼りがいがない」「高齢者の考え方は古い」というような言葉を聞いたり、使ったりしたことがある人は多いと思います。実は、このような世代間での不理解は、平安時代中期に清少納言が「枕草子」の中でも述べており、それ以降も決まり文句のように言い継がれています。本事業では、なぜ私達は「最近の若者は頼りがいがない」「高齢者の考え方は古い」と言い続けるのかを、社会学的な説明を紹介しながら、シニアと大学生で話し合い、世代間の相互理解を深めることを目的としています。

第1回目企画:人生における「仕事」の意味を考える

日時 2022年7月10日(日)10:00~12:00
会場 伊丹市生涯学習センターラスタホール 3階「講義室」(〒664-0865 伊丹市南野2-3-25)
 2022年7月10日(日)に開催した第1回目の企画では、伊丹市周辺在住のシニア6名と大阪大学の学生6名が、「人生における仕事の意味」について議論しました。企画に参加したシニアの皆さんがバリバリ働いていた時期は、日本経済がとても繁栄していて、収入が右肩上がりの時代でした。また、ひとつの会社に身を置いて働く終身雇用や年功序列制度が一般的な仕事場文化でした。一方、参加学生はコロナ禍の経済不安の中で就活に取り組んでいます。そして、物価の上昇ほどお給料は増加していない昨今の状況を理解しています。また、国際化が求められる企業では、ワークライフバランスや業績主義が導入され、個人が働き方をある程度選ぶことができる環境が生まれ始めています。このような労働環境の変化は、私達が仕事に求める事に大きな影響を与えています。第1回目の企画では、戦後の日本経済や労働環境の変化についてのミニ講義の後、「人生における仕事の意味」について、シニアと大学生で議論しました。

第2回目企画:人生における「夢」について考える

日時 2022年12月7日(日)13:30~15:30
会場 浜松南部協働センター 3階「実習室」(〒432-8033 静岡県浜松市中区海老塚2-25-17)
 2022年12月17日(土)、浜松市在住のシニア11名、浜松市在住の大学生4名、大阪大学の学生5名で、人生における「夢」を題材に世代間相互理解を深めるための企画を開催しました。それぞれの年齢層の時代背景や、子どもが掲げる「将来の夢」の変化に関するミニ講義の後、参加者はグループに分かれて座談会形式でお話をしました。時代背景が、各自が掲げる人生の「夢」に影響していること、また同じ世代でも性別や置かれた環境によって「夢」の考え方が違うこと、シニアになっても「夢」はあることなど、分かってはいるけど・・・ということを、実際の交流を通してより自身のこととして捉える事で、世代間相互理解を促進する企画になりました。

第3回目企画:人生における「夢」について考える

日時 2023年3月12日(日)10:00~12:00
会場 伊丹市生涯学習センターラスタホール 3階「講義室」(〒664-0865 伊丹市南野2-3-25)

問い合わせ先

出張講義に興味をお持ちの方は、下記アドレスにご連絡ください。

学生と老いをともに学ぶ(老いとも)

企画者

伊丹市立生涯学習センター(ラスタホール)  
大阪大学人間科学部臨床死生学老年行動学研究室教員・学生

事業内容

毎年開催している、伊丹市立生涯学習センターと(ラスタホール)大阪大学人間科学部の教員・学生による企画です。世代を超えて「老い」について学び、語り合うことを目的としています。


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